ダンデンタルクリニックのこだわり

当院のこだわりの治療や設備をご紹介します

治療へのこだわり

インプラント
 当医院ではインプラントを行っておりません。インプラントを行わない理由を述べておきます。
 インプラントは失った歯の場所に金属状の人工歯根を植立したものです。インプラントを勧める先生は、ブリッジは周囲の歯を削るが、インプラントは削らなくて良いし、入れ歯は取り外しがあるので面倒だが、インプラントはその必要がないといいます。しかし、インプラントの植立状態をみると、インプラントが一概に良いとは言えないのがわかります。まず、インプラントは歯茎に穴を開け、さらに顎の骨に穴をあけて、インプラントを埋め込みます。周囲の歯を削るブリッジで処置を行うのと、顎の骨を削ってインプラントを入れるのとどちらが体にダメージが及ぶか考えてみれば解かると思います。顎の中には神経や血管があり、それらを傷付ける危険性があるのです。
 また、多量の細菌が生息する口の中で、インプラントは体の内側と外側を隔てている粘膜に穴を開けて貫通していること、インプラントは異物ですから粘膜とは接着せず、隙間があることを考えると、わざわざ細菌を体の中に招きいれるようなことをしているようなものです。
「インプラントは成功率が5年で90%」という歯科医師もいますが、上記のことから有り得ないこともわかると思います。インプラントは植立した時点から悪くなり徐々に失敗への道を歩み始めているのです。一生もつことはありません。
 たとえば、何らかの事故で腕に、ネジが刺さった場合、医者にみせたら、取り除いて傷口を治療します。インプラントはその逆で、故意に傷口を作り、ネジを埋め込んでいるという、医学常識に反することをしています。口の中だけが特別にそんなことをしてもいいというわけではないです。
 インプラントを希望される方は再考されたほうがよいと思います。
審美歯科とホワイトニング
ホワイトニングは審美歯科で行われる処置のうちの一つで、「歯を白くする」処置です。これにはいくつかの方法があります。

1.歯面研磨 歯の表面の着色を単純に物理的にブラシで取り除く方法。この方法は歯牙には影響がありません。

2.漂白 薬剤を歯の表面に塗布し変色した歯を白くする方法。削らない点については良いのですが、劇薬を使用するので歯髄に影響がでて、歯髄を取り除かなければならないリスクがまれにあります。また、歯肉に薬剤が付着すると火傷のような炎症がおきることがあります。歯髄に影響がなかったとしても、歯の表面に少なからずダメージを与えていると考えたほうが良いでしょう。漂白しても、後戻りをすることもあるし、期待したほど白くならないこともあります。

3.歯を削って白くて人工的な詰め物や冠を装着する。健全な歯を不必要に削るのでダメージは大きいです。冠を入れた後、以前と違った形態の歯になることもあります。

ホワイトニングには以上のような方法がありますが、1.以外は白くすることの代償に、歯を傷めることがあるのです。
 審美歯科全般にいえるのですが、歯の色や形が気に入らないからといって、薬を塗布したり冠を装着するのは、健康な歯を犠牲にしておこなっている行為です。また審美歯科は美容歯科といってもいいもので、患者の主観で結果が決まるものです。従って、100%満足のいく結果が得られるとは限りません。
 審美歯科は削って冠を入れるなど病気でもない歯にダメージを与える処置もあるので、よく検討してから受診したほうが良いです。
3Mix-MP法
 3Mix-MP法とは細菌感染している歯質に対して殺菌できる混合薬剤を用いると、歯質が修復され虫歯が治るという最先端の治療法で、削らないので痛みもなく治療ができるという画期的な方法だそうです。
 しかし、日本歯科保存学会ではつぎのように見解をだしています。 「3Mix-MP法®を保存領域の治療に用いた場合の安全性と有効性に関する高いレベルの科学的根拠が示されていない。」
「現状では3Mix-MP法®を保存領域の治療技術として容認することは難しい」
 つまり、この治療法は科学的根拠のない単なる民間療法で、最先端の治療ではないということです。虫歯の治療は、感染した歯質を完全にとりきることが原則で、この3Mix-MP法のように削りとらず感染歯質を残しておくことは有り得ないのです。
矯正歯科
 歯並びが悪いまま放っておくと、将来的に肩こりや偏頭痛、顎関節症の原因になるといわれていますが、それは全く根拠のない話です。歯列矯正を行って全身的な異常が改善することはありません。歯並びが良くても肩こりや偏頭痛、顎関節症の人もたくさんいます。
 また、歯並びが悪いと歯周病になったり、虫歯になりやすいといわれることもありますが、そんなことはありません。歯並びがよくても歯周病や虫歯に罹患している人はたくさんいます。歯列矯正を行うためには、口腔清掃を悪くする装置が入るため、かえって虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。
 また、後戻りといって、矯正処置をした後で歯並びが元に戻るリスクもあるし、きれいに歯を並べるために、健康な歯を何本か抜歯しなければならないということも知っておくべきです。治療を行う適切な時期もあります。早ければよいというものではありません。
 歯列矯正は実は歯を動かすだけで何の病気も治してない、美容の範疇に入ると考えたほうがよいです。
レーザー治療
 レーザー治療は医科の分野では様々な病気の治療に役立っています。歯科においても普及しつつあり、その用途としてレーザーを使用している歯科医院の説明では、虫歯や歯周病、外科処置など幅広く応用できると紹介しています。もう少し詳しくその治療効果を見ると、次のように書いてあります。外科手術において切開や止血、粘膜や歯茎の腫れや炎症、痛みの緩和、虫歯の除去などが謳われています。
 これを検討すると切開や止血はレーザーでなくても十分対応が可能です。また上記の症状を緩和となっていますが、「治る」という表現をしていないのは、使用しても治っている訳ではないと考えた方がよさそうです。また虫歯をレーザーで削るといってますが、非常に時間がかかるし、その後の穴を塞ぐことを考えると、使用できる症例は限定されてしまいます。そんなことするよりは、従来の確立された方法で短時間に虫歯を取り除いたほうが効率的です。歯周病においてレーザーで歯周ポケットの細菌を取り除くことができるそうですが、レーザーが直進する性質を考えれば、見えない複雑なポケットをどのように消毒するのか不明です。
 つまり虫歯や歯周病という病気の成り立ちや治療方法を考えれば、レーザーは治療にあまり役に立たないもので、歯科医師自身はそのことについて、よくわかっているはずです。
 また、レーザー機器は高額であるし、自費治療になる場合があります。その分、患者さんの治療費に跳ね返ってくる可能性もあります。
 使用する症例が限定されたり、効果がはっきりしない、高額な治療になる可能性もあるということで、結論としてレーザー治療に過大な期待はしないほうが良いです。
PMTC
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は専門家による機械的な歯の清掃という意味です。もう少し詳しくいうと「歯科医師は歯科衛生士といった専門家が、電気エンジンとフッ化配合研磨剤を用いて歯肉縁上や歯肉縁下1~3mmのプラックを完全に除去すること」です。これは、本来、患者さん自身のプラックコントロールができないところを補助するために行うもので、医療的な意味合いがあります。しかし日本で行われているPMTCは歯石除去やポケット内洗浄、ステイン除去など本来のPMTCと異なることを行っており、さらに歯のクリーニングといった医療とかけ離れたことを行っている場合もあります。
 PMTCは患者さん自身の不十分な清掃を補うものなので、実際に効果がでるような通院頻度は毎日ということになります。PMTCは患者さん自身による確実なプラックコントロールができていれば不要です。 以上からPMTCは必要のないものだと考えたほうがよいです。